癌治療(がん治療)の不安・悩みを克服
特集:最先端の免疫療法(免疫細胞療法)

ガン患者の集い

免疫療法(免疫細胞療法)について

免疫療法(免疫細胞療法)とは?

癌(がん)の三大療法に加えて、近年「第四のがん治療」として注目されているのが免疫療法(免疫細胞療法)です。
免疫療法(免疫細胞療法)とは人間の体が元々持つ免疫細胞の機能を高め、その免疫細胞癌細胞(がん細胞)を攻撃させるというものです。

三大療法が癌(がん)を外的な力を使って治療するのに対し、免疫療法(免疫細胞療法)は人間の免疫細胞が持つ治癒力を利用するため、体力低下や抗癌剤の様な辛い副作用等もありません。
辛くない癌治療(がん治療)とは夢のような話ですが、免疫療法(免疫細胞療法)はそれを可能にしたのです。

免疫療法(免疫細胞療法)とは?

免疫療法(免疫細胞療法)の種類

免疫療法(免疫細胞療法)には様々な種類が存在しますが、それらは「能動免疫療法(免疫細胞療法)」と「受動免疫療法(免疫細胞療法)」の二つに大別されます。

能動免疫療法と受動免疫療法

「能動免疫療法(免疫細胞療法)」とは免疫細胞を活性化させる物質を体内に取り入れることで、免疫細胞が刺激され活性化する手法です。これには「健康食品」「サイトカイン療法」「免疫賦活剤」等が含まれます。

また「受動免疫療法(免疫細胞療法)」とはリンパ球などの免疫細胞を体外で培養・活性化し、再び体に戻す療法です。このことから「養子免疫療法(免疫細胞療法)」とも呼ばれています。これには高度活性化NK細胞療法や活性リンパ球療法等の細胞免疫療法(免疫細胞療法)等が挙げられます。

また、それ以外の免疫療法(免疫細胞療法)の種類としては「心理療法」などが有名です。近年、心理的要因を利用したこれらの手法は本格的に研究が進められているようです。

癌(がん)の免疫療法(免疫細胞療法)
能動免疫療法(免疫細胞療法) 受動免疫療法(免疫細胞療法) その他の免疫療法(免疫細胞療法)

能動免疫療法(免疫細胞療法)

現在多くのものが市場に出回っており、中にはリンパ球を刺激し免疫細胞を活性化させる物も存在しているといわれているので、決して軽視すべきではありません。しかし、多くの商品が存在する為、利用者が確かな知識と視点で選択する必要があるといえるでしょう。
もちろん、「食品」という分類の為、ほとんどのものには副作用が無いといわれています。

免疫細胞はお互いに情報を伝達しながらそのシステムを構築しています。
その情報の伝達手段となるのが主に免疫細胞が放出する生理活性物質で、これをサイトカインといいます。
サイトカイン療法はサイトカインを外部から投与することにより、免疫細胞を活性化させようというものです。
代表的なものにインターロイキン2、インターフェロンなどがあります。ただし投与できる量に限界があり、多量に投与した場合は厳しい副作用があると報告されています。

生体応答調整剤(BRM)は免疫系をはじめ、体全体の治癒力を手助けする薬剤として研究・開発されました。
これは単独で治療に用いるのではなく、手術や抗癌(がん)剤と併用して免疫力の低下を防ぐというのが殆どです。BRMの種類としてはBCG、OK-432、PSK、レンチナン等があります。
副作用もほとんどないようですが、癌(がん)の治療という視点からは若干インパクトの弱い手法と言われています。

受動免疫療法(免疫細胞療法)

近年最も注目されている免疫療法(免疫細胞療法)が、この養子免疫療法(免疫細胞療法)です。
養子免疫療法と聞くと「なんだろう?」「聞いたこと無いぞ」と思ってしまうかもしれませんが、これは一般的に免疫細胞療法とも呼ばれ、免疫療法(免疫細胞療法)が第四の治療法と呼ばれるようになった代表的な手法で、自分のリンパ球を体外で培養して再度体内へ戻すというものです。

養子免疫療法(免疫細胞療法)という名称の由来は、まさに我が子ともいえる自分のリンパ球を体外で培養するということから「養子」という言葉が使われています。
また、養子免疫療法(免疫細胞療法)の中でも種類がいくつかに分かれています。これは扱う細胞の種類や施設などによって名称も様々なものがあり、有名な物としては高度活性化NK細胞療法や活性リンパ球療法等が挙げられます。
これらの手法はその有効性も科学的に認められ、現在ではクリニックなどで一般の人でも簡単に治療を受けられるようになっています。

また、この手法は自分のリンパ球を体外で活性化・増殖し、それを体内に戻して癌(がん)細胞と闘うというものですので、従来の抗癌剤治療の様な副作用が無いというメリットもあります。
今後も様々な種類の養子免疫療法(免疫細胞療法)が誕生すると予測されますが、どちらにせよ従来の三大療法が四大療法となり、闘病者が癌(がん)を克服する上で非常に心強い味方となってくれるでしょう。

注目されている養子免疫療法(免疫細胞療法)
・NK細胞を取り出し、増殖・活性化。
・単独で癌(がん)細胞を殺傷する能力が強い。
・比較的新しい技術を用いて細胞を培養する。
・近年特に注目の高まっている手法
・Tリンパ球を取り出し、増殖・活性化。
・単独で癌(がん)細胞を殺傷する能力が強い。
・教育された情報を元に確実に癌(がん)細胞を殺傷する。
・養子免疫療法(免疫細胞療法)の先駆者的な存在。

その他の免疫療法(免疫細胞療法)

その他の免疫療法(免疫細胞療法)としては薬剤を使わない心理療法が有名です。
心理状態が肉体に及ぼす影響というのは非常に大きく、例えばストレスによって疲れやすくなったり、髪が抜けたり、風邪をひいたりすることもあります。
また近年、強いストレスや、孤独感、喪失感などが免疫力を低下させるというのも実験の結果わかってきました。
つまりネガティブな精神状態が免疫力を低下させるということです。
心理療法はこうしたことを踏まえて、ポジティブな思考を取り入れたものがほとんどで、辛い化学療法等とは無縁な、「生きがい療法」や「音楽療法」、またリラックスや笑いを取り入れた手法まであるようです。

これからの免疫療法(免疫細胞療法)

癌(がん)は大変手ごわい病気です。風邪や一般の病気と違い、敵は自分自身の細胞なのです。
増える事しか知らないこの敵は転位や再発もお手の物で、気づかないうちにすぐに体中にその芽を運びますし、手術で切除したと思って安心していても知らないうちに再発してしまう非常に厄介な病気です。また一種類の治療法で癌(がん)を完全に治してしまうというのはなかなか出来る事ではありません。

そこで現在の癌治療(がん治療)においては、「外科療法+化学療法+免疫療法(免疫細胞療法)」、「化学療法+免疫療法(免疫細胞療法)」、「放射線療法+化学療法+免疫療法(免疫細胞療法)」というように、いくつかの手法を組み合わせるのが一般的となっています。

免疫療法(免疫細胞療法)は腫瘍に対する治療効果が外科療法などにくらべて直接的でない為、やはり化学療法などのように他の手法と組み合わせて治療する事によりその真価を発揮するといえるでしょう。もちろん、そうでない場合にもQOL向上などに確実に大きな効果をあげるといえます。そういった意味も含め免疫療法(免疫細胞療法)はこれからも十分期待できる第四の治療法といえます。

免疫療法(免疫細胞療法)の詳しい情報についてはこちらの日比谷内幸町クリニックをご覧ください。
日比谷内幸町クリニックはこららのページをご覧ください。

 トップページ  | 特集:免疫療法(免疫細胞療法) -  (1)はじめに  (2)免疫とは何か   (3)免疫療法(免疫細胞療法)について   (4)高度活性化NK細胞療法 |
 癌(がん)と向き合う  | がん治療の三大療法 | 代替療法について  | 掲示板  |  こころの手紙 | 当サイトについて |  お問合せ