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63.本当はね
投稿者 : 麻衣子投稿日:2006/05/25

ままへ

お母さんにとってアタシは必要?って何度も考えたんだよね。
一緒に暮らしてない八年間、突然、癌になったって報告。
闘病生活。
少し、余裕もできてきて、自分のことも考えられるようになった、休養のつもりできたアメリカ。
たった三ヶ月なのに毎日心配で、心配で、今すぐにでも帰りたい毎日。
楽しいはずの旅行。
考えるのは家族のことばかり、お母さんの病院生活で、強くならなくちゃ、守らなくちゃって思って、突っ走ってきたから、本当の等身大の、甘えん坊の自分どっかのおいてきちゃったみたい。
でも、ここ、アメリカで思い出したように毎日家族を思って泣いてます。
本当の気持ちを今なら、ぶつけられます。
お母さん、ひねくれ者でごめんね。

本当は本当は、ずっと寂しくて、でも、あたしをおいていったお母さんのことどう接してあげればいいかわからなかったんだよ。

癌と戦ってるお母さんみて、正直面と向かって見れなかったし、受け止められなかったんだよ。

気づきました。お母さんが考えてる、幸せとあたしが考えてる幸せは同じだったんだね。

連れていきたいところたくさんある時間の許す限り一緒にいようね。
あたしの血はお母さんとお父さんの半分だから、お父さんの気持ちもお母さんの気持ちもわかるよ。

お母さんのおかげで、家族の大切さを、早くわかってよかった。

お父さんとあたしでお母さんを守ります。

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